絵がつなぐ、人と街のあたたかい物語。描かれた場所から届いた『ありがとう』の手紙
「ぼくの町、私の好きな場所」をテーマに開催された、第12回世田谷児童絵画コンクール。
入賞作品が決まってから、「絵に描かれた場所」のみなさまから子どもたちへ、心温まるお便りが続々と届きました。
街と子どもたちをつなぐ「ありがとう」の連鎖。
今回は、そんなコンクールの舞台裏で生まれた素敵なサイドストーリーの一部をお届けします。
描かれた施設やお店の方々が、実際の絵を見て感想を寄せてくださいました
入選「ハッケージマシーパラダイス」

第12回入選『ハッケージマシーパラダイス』河村俊祐さん
「お魚の飼育係からも魚の絵を見て大変喜んでおりました」「お魚たちの魅力を感じていただき、素敵な絵が描かれており大変嬉しく思います」と、スタッフのみなさんの喜びが伝わってきます。
入選「わたしたちのすずらんどおり」
「入口付近がわかりやすく、そしてなぜかなつかしい感じがしてうれしく思いました」「これからも大好きな絵を楽しんで下さい」と、温かい励ましの言葉をいただきました。

第12回入選『わたしたちのすずらんどおり』新井美咲さん
入選「フラワーランドのかも」

第12回入選『フラワーランドのかも』岡ノ谷和慶さん
「くちばしの黄色、羽の青色など、カルガモの特徴がとてもよく捉えられていますね」「草花だけでなく、鳥や虫など色々な生き物に出会うことができるので、ぜひまた遊びにきてください」という素敵なメッセージが届きました。
卒業生が選ぶ作品賞「とんだ!ぼくの飛行機」
「シンボルC-46輸送機や放送塔をバックに、自作の模型飛行機を飛ばす楽しさが伝わってくる素晴らしい作品」と、細部まで見てくださったことがわかる感想をいただきました。

第12回卒業生が選ぶ作品賞『とんだ!ぼくの飛行機』一倉新さん
優秀賞「ぼくは大もりが好き」

第12回優秀賞『ぼくは大もりが好き』小菅緑仁さん
大好物な味が、さらに大好きになりそうですね。
コンクールから生まれた新たなつながり
入選「緑に囲まれたふしぎな宿」
「毎日のようにこの景色を見ている私ですが、新太さんの眼差しを通して、新しい小泊Fujiに出会うことが出来ました」「瑞々しく描いてくれたこと、とても嬉しいです」

第12回入選『緑に囲まれたふしぎな宿』林新太さん

第10回入選『大好きな手作り肉まん』林新太さん
当時、林さんが描いたルーガンさんの絵。それがきっかけとなり、お店の方との交流が始まりました。
なんとその後、林さんはお店から正式に依頼を受け、新店舗のロゴデザインを担当することになったのです。
「ぼくの好きな場所」として描いた一枚の絵が、時を経て、本当にお店の「顔」になる。コンクールがきっかけで、こうしたプロ顔負けの創作と、あたたかい関係性が育まれていることに、私たちも深い感動を覚えました。

左:林さんが手がけた新店舗のロゴ / 右:2025年11月にオープンした駒沢大学駅前の新店舗
学校での「もうひとつの表彰式」
コンクールの表彰式とは別に、受賞したお子さんが通う小学校でも、あらためて賞状の授与が行われたというご報告をいただきました。頑張りを認めてもらえることは、ご本人にとっても大きな自信につながります。学校をあげて子どもたちの感性を育んでくださっている先生方にも、心より感謝申し上げます。
その中には、表彰式当日のある出来事と、感謝の言葉がつづられていました。受賞されたお子さんは、大勢の人が集まる場所が少し苦手でした。当日は勇気を出して会場まで来てくれましたが、どうしてもステージに上がることができず、代わりにお父様が賞状を受け取られました。
お手紙には、ご自身も教育に携わるお父様が、わが子の将来を案じながらも、その個性をどう守り育てるか葛藤されてきたことが記されていました。そして、式当日に伊佐がかけた言葉について、こうつづられています。
表彰式の際に伊佐様より「表彰式で前に出られないほど繊細な心を持っている子どもだからこそ、あのように繊細な絵が描けるのですよ」とお声をかけていただき、心が救われる思いがいたしました。今後も、息子の繊細な心に寄り添いながら、その感性を大切に育ててまいりたいと考えております
私たちが主催する絵画コンクールは、単に絵の上手さを競う場所ではありません。お子さん一人ひとりの「ありのまま」を受け入れ、その感性を肯定する場所でありたい。いただいたお手紙は、私たちが大切にしてきた想いが届いた証として、スタッフ一同の宝物になりました。
(※お手紙の内容は、ご家族のプライバシーに配慮し、一部抜粋・編集して掲載しています)



