くるくる、物語をつなぐ—「きもの、くるくる市」
思いのこもった一枚を、次のだれかへ
葉山で PONNALET を主宰する 江波戸玲子さんと伊佐ホームズがタッグを組み、着物や帯を“くるくる”循環させる「きもの、くるくる市」を2年ぶりに開催しました。
江波戸さんは、現代の感性にかなう着物の着こなしを提案なさっていらっしゃる方。今回も「大切な思い出がつまった一枚を、次の方へつないで生かす」という想いを共有しながら準備を進めました。


311点もの着物・帯が大集合
「クローゼットや箪笥で眠る着物をお譲りください」と呼びかけたところ、なんと311点の着物と帯が集まりました。お譲りくださったみなさま、本当にありがとうございます。大切に受け継いできた一枚一枚が会場を華やかに彩りました。




着物のプロがコーディネート
当日は江波戸さんに加え、着物に造詣の深い江原礼子さん(元『主婦と生活社』取締役編集長)にもご協力をいただきました。
お客様が選んだ着物と帯をその場で合わせ、「帯は思い切ってこんな柄を選ぶと素敵」「帯締めでも遊べますよ」とプロならではのアドバイスを次々と繰り出してくださいました。自分では選ばないような柄や色にもチャレンジできると、みなさん楽しまれていました。





うれしいサプライズもありました。
前回のくるくる市で購入した着物を仕立て直し、お手持ちの帯と合わせて安座上真紀子さんがご来場くださいました。
安座上さんらしいコーディネートに感嘆しつつ、くるくる市で巡り合った一枚が新たに息を吹き返す瞬間に立ち会うことができたのです。
前回のくるくる市で購入した着物を仕立て直し、お手持ちの帯と合わせて安座上真紀子さんがご来場くださいました。
安座上さんらしいコーディネートに感嘆しつつ、くるくる市で巡り合った一枚が新たに息を吹き返す瞬間に立ち会うことができたのです。
贈る人にも、受け取る人にも喜びを
着物を提供してくださった方からは「大切にしてきた着物が、また誰かに着てもらえるのを見られて本当にうれしい」というお声も。
受け取る側だけでなく、手放す側の心にも温かな余韻を残した一日となりました。


今回の売上の一部は、伊佐ホームズが秩父で取り組む 森林環境の保全・育成活動に役立てます。
長い時をかけて育まれた森を守り、次の世代へとつなぐことも「くるくる市」の大切な使命です。
大切に使われてきたものを、次の大切にしてくれる誰かへ。
着物を通じて物語がゆるやかに循環する——そんな風景をこれからも育んでいきます。