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《大鹿由希さん》駒沢住宅でヴァイオリンの
演奏を披露してくださいました

2022年3月26日(土)、NHK交響楽団のヴァイオリニストである大鹿由希さんとチェリストの渡邊方子さんをお招きして、弦楽器によるファミリーコンサート『ようこそ、わが家へ!』を開催しました。

『ようこそ、わが家へ!』という名の通り、伊佐ホームズの「わが家」である駒沢住宅のリビングで、のんびり、くつろぎながらの演奏会でした。

曲の合間には、ヴァイオリンの大鹿さんから楽器についての説明も。
「ヴァイオリンは表と裏、それぞれ異なる木の板で作られていること」「羊の腸を使った弦を張っているので、お天気でコンディションが変わること」など、子どもたちにもわかりやすくお話ししていただきました。

休憩時間では、本物の楽器に触れる時間もありました。

「弦を弾いてみてもいいよ」と促され、子どもたちが目を輝かせながら触る姿が印象的です。
普段なかなか経験できないことだと思うので、このような機会を作っていただいたお二人には感謝しかありません。

グリエール作曲の『バイオリンとチェロのための8つの小品』では、音楽を聴いた後、お客様が感じたものや見えたものを教えていただくという場面も。

陽気な曲調の『ガヴォット』では、「呑気な感じ」「人々が楽しく話しているよう」「家族の会話の様子が浮かんだ」「バグパイプの音色が聞こえたよう」など、大鹿さんや渡邊さんも予想していなかったような感想があがり、楽しいひとときでした。

アンコールでは、坂本九さんの代表曲『見上げてごらん夜の星を』をゆったりと演奏。
みなさん、豊かな音色に聞きっていらっしゃいました。

狭い室内で演奏すると、音が反射してしまうことも多いそうなのですが、「駒沢住宅のリビングは、音をほどよく吸収してくれるので、とても演奏しやすい」「きっと、漆喰や木、布や障子などの素材が助けてくれるのでしょう」と、うれしい感想をいただきました。人に優しい素材は、音楽にも優しいのかもしれません。

《プログラム》
1. バッハ カンタータ 156番より アリオーソ
2. バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ短調より 「グラーヴェ」「アンダンテ」「アレグロ」
3. グリエール バイオリンとチェロのための8つの小品 op.39 「前奏曲」「ガヴォット」「子守歌」
4. バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調より 「プレリュード」「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」「メヌエット Ⅰ, Ⅱ」「ジーグ」
5. グリエール バイオリンとチェロのための8つの小品 op.39 「カンツォネッタ」「間奏曲」「スケルツォ」「エチュード」
ec. 見上げてごらん夜の星を

大鹿由希(おおしか・ゆき)
桐朋学園大学音楽学部にて江藤俊哉、故久保田良作の各氏に師事。第1回江藤俊成ヴァイオリン・コンクール第1位(1996年)、第8回日本モーツァルト音楽コンクール・ヴァイオリン部門第1位(1997年)。
「西嶺町の家」施主

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