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金工と水墨画の展覧会「三本の矢」

ギャラリー櫟でひらく催しを、私たちは「櫟ひろば」と呼んでいます。家づくりを通してご縁をいただいた皆さまと、暮らし・美術・ものづくりを通して再び集い、新しいご縁を育てていく場です。

金工の矢竹純さん・葵さん、水墨画の矢竹美加さんによる三人展

矢竹家の三人がそれぞれの手仕事を持ち寄る「三本の矢」も、今回で3回目を迎えます。

はじまりは、14年前の家づくりでした。水墨画を描く美加さんとのご縁はそこから続き、いまでは息子の純さん、奥様の葵さんを加えたご家族と、ものづくりを通したお付き合いになっています。

美加さんは、図工の教員を務めるかたわら南画を描き続け、第62回全国公募日本南画院展覧会では、作品「薫風」が特選に選ばれました。純さんと葵さんは、創業200年を数える銅器の老舗・玉川堂で修行を積み、いまは広島を拠点に「いゑもり」として制作を続けています。

紙と墨、銅と槌。ひとつの家づくりからはじまったご縁が、いま、三人の仕事となって並びます。

写真はいずれも第1回(2022年)の展示風景です。

銅のカップで、冷たいものを
会期中は、冷たいお飲み物をご用意しております。お使いいただくのは、純さんがつくった銅のカップです。
銅は熱をよく伝えるので、手にした瞬間から冷たさが伝わります。飾って眺めるだけでなく、日々使う道具としての銅を、この機会に味わってみてください。

新作のご紹介 ── 純さんの「小ぶりやかん」
今回は、純さんの新作「小ぶりやかん」が登場します。大小2種類。ふっくらと下に重心のあるかたちに、たどり着くまでの話を伺いました。

── どんなところに苦労されましたか。設計図は、すべて頭の中にあるのでしょうか。

全体のフォルムとバランスをまとめるのに苦労しました。下に重心がある形なのですが、対応する道具(当て金)がなかったので、新たに削り出してから制作しています。頭の中で思い描いてから方眼紙に実寸で描き、試作するという流れです。何度も試作した末に、ようやくこの形に決まりました。

かたちにたどり着くまでの苦労を知ってから手にすると、道具への愛着はまた別のものになります。会場では、ぜひ手に取ってご覧ください。
会期 2026年8月29日(土)〜9月6日(日) 10時〜17時
最終日は16時まで/9月1日(火)・2日(水)休廊
会場 伊佐ホームズ 駒沢住宅・ギャラリー櫟
東京都目黒区東が丘2-13-25
東急田園都市線「駒沢大学駅」東口・駒沢公園口より徒歩8分
問合せ 駒沢住宅・ギャラリー櫟
03-5712-5513 (10時〜17時)
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矢竹純
1992年生。東京都出身。都立工芸高校で金属工芸に出会う。広島市立大学芸術学部卒業後、玉川堂(新潟県)に入社。2022年春に独立し、「いゑもり」ブランドを立ち上げる。現在広島県にて主に銅製の酒器や花器をテーマに作家活動を行う。
矢竹葵
1991年生。埼玉県出身。高校卒業後スペインに留学。Escuela de arte y oficio de Granadaにて七宝を学ぶ。帰国後玉川堂に入社。現在広島県で夫と共に活動。主に銅製の生活雑貨中心に幅広く制作。
矢竹美加
油絵を青木純子氏に師事。水墨画を岡田桂山氏に師事。現在桂翔会と日本南画院(ともに水墨画)に所属し研鑽に励む。
作品は、いゑもりのInstagram @iemori_duo でもご覧いただけます。