伊佐通信12号
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18この春、伊佐ホームズが20年以上に渡ってお世話になってきた現場監督が引退の日を迎えることになりました。森田賢司さんです。最後の仕事となる現場でお話を聞きました。「初めて伊佐ホームズの仕事をやったのは、平成8年くらい「正直であることが大事。できないことはできない。いったんやると決めたからにはやるしかない。結局、人間関係ですよね。伊佐さんと出会ってなかったら、もっと早くこの仕事を辞めていたと思います」と、森田さん。伊佐ホームズとしても、もっとも多くの家の現場監督をお願いしたのが、森田さんでした。この日は愛妻弁当。海老に牛肉に卵焼き。「好きなものを全部入れてくれてますね」。なと思いました」。森田さんはもちろん社長の伊佐にも早いうちに会っていて、「豪快な方で好印象でした。上野毛で鰻もご馳走になったしね」と笑います。 森田さんは東京・目黒の生まれ。祖父の代から瓦工事業を営んでおり、自身には「職人の血が流れている」といいます。大学卒業後は大手ハウスメーカーに就職し、茨城の取手に配属。7年現場監督を務めてから独立しました。利益中心の体質に反着工大工工事屋根工事左官工事建具工事塗装工事クロス工事外構植栽工事完成・お引渡し二だったと思います。その後、90棟以上の家を請け負うことになったのですから、伊佐さんとはぼくの建築人生で縁があった、ということですね」 その初めての現場は、現在、設計部部長をつとめる大塚隆が設計した千葉県松戸市の住宅でした。「現場監督」とは、建築の施工計画を立て、さまざまな職種の職人に仕事を発注し、工程や品質を監理、指導する役割を担います。松戸は当時、伊佐ホームズにとっては初めての土地で、人づてに紹介いただいたのが森田さんだったのです。 この家が3棟目だったという、当時20代後半の大塚を森田さんは、「清潔感があって精悍な、仕事ができる人という雰囲気でした」と振り返ります。一方、大塚は森田さんのことを「段取りがよくて、この人なら安心だ

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